ピアノ・レッスン20201217・発酵(みじかい空色)
3週間ぶりに稽古場に行く。
施設全体の空調(暖房)はもちろん効いているのだが、
部屋ごとの空調に、実は暖房がない。(夏は、部屋ごとに冷房を調節できる。)
これが実はなかなか寒い。
手がかじかむほどではないが、コートを脱ぐところまでなかなかいかない。
芝居の稽古なら身体を動かすのでいいのだが、
ひとりでピアノを弾く場合にはどんどん寒くなることもある。
今日もコートは着たまま、膝にマフラーをかけて弾いていた。
案外寒くなかった。
途中から少しあったまってきたような気さえした。
が、コートを脱ぐところまではいかなかった。
3週間の間、もちろんピアノには一切触れていない。
おかげで折角練習していたものが二歩下がるところまで行ってしまい、リハビリから始める時も多いのだが
今日はなぜか「すこしうまくなっていた」。
“月光”が、スムーズに弾ける。
もちろん当社比だが、それにしても不思議と弾ける。
弾けるようになるということは覚えることでもある。
暗譜というのとは違って、手が曲を覚えるのだ。
そうやってちょっと手に任せると、自分が譜面のどこにいるのかわからなくなって、
確認したい時に大いに困ることもしばしばなのだが。
とはいえ、この三週間に譜面を見ていたわけでもないし、イメージトレーニングをしていたわけでもない。
なぜ“うまく”なっているのか。
実はこういうことは、時々ある。
アイデアもそんなもので、手当り次第にインプットして、しばらく放っておくと勝手に形になったりする。
ピアノ以外でものごとが上達あるいは進む時にも同様なことはよく体験しており、
やるだけやってちょっと放っておくと、うまいこと身体(頭)に馴染んでしまっていたりする。
“発酵”ぽいなと思う。
ピアノの場合は時間もかけて繰り返し練習するのがうやっぱり一番だと思うのだが
時々こんなふうに、突然階段を上ったりする。
自分がそういうタイプなのか、そういうものなのかはわからない。
次回稽古場に行ったら、ものすごく後退しているかもしれない(笑)。
今日は「戦場のメリークリスマス」が楽しく弾けた。
とてもきれいな和音に聞こえた。
昔に近づけたかな。
子供の頃は、弾けばその曲が聴けるから弾いていた。
「戦場のメリークリスマス」の映画を、もう一度観よう、と思った。
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