ピアノ・レッスン20210121・あかり(みじかい空色)

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いつもの練習施設で受付をしてもらうと、係りの女性が、
小練(と聞こえた)の照明がLEDになりましたから、かなり明るくなってますよ
と教えてくれた。

ほほお、と思って部屋に入ると、確かにすっとしている。明るい。
今までは暖色系の、やや落としめの照明だったので、
それで台本や楽譜が読みにくいというほどのことはなかったものの、
まあ明るくはないかな、という状態だった。

蛍光灯で照らしあげるような寒々しさはないが確かに明るい。
と思いながらピアノに向かう、と、
おや。
おかしい。

おかしいわけではない。
ただいつもと違う。
妙に弾きにくい。
これはなんだ。

と思うまでもなくすぐにわかった。
鍵盤がよく見えるのだ。
最初は、見えすぎる、と感じたほど、くっきりとよく見える。
よく見えるだけでなくて、見え方全体が今までとかなり違う。

やりにくいと感じるのは慣れていないだけなのだがしばらく妙に弾きにくかった。
と言って弾く時に鍵盤を見ることはそんなにない。
どちらかというとごくたまに、場合によってめずらしくわざわざ見るという方が当たっている。
感覚としてはそうだが、ここに来て、もしかしたら自分で思う以上に、手元をチラ見しながら弾いていたのかもしれないと思わせられた。

見え方と言ったってそんなにものすごく変わっているわけではない。
そのくらいの違いでこんなに弾きにくくなるとは。
とはいえしばらく弾いているうちにすぐ慣れた。
ちなみに楽譜の見え方が変わったとは感じなかった。

しかしこんなことでは・・・と思う。
いろんな会場で演奏する音楽家の人たちは大変だろうな。
楽器そのものもいろいろだろうし、照明をはじめ行く先々で条件が違う。
ちょっとしたことがこんなに影響するものなんだ。
芝居より演奏の方が会場に影響されやすいかもしれない。
リハーサル大事。

もしかしてプロになるとそんなことものともしないものなんだろうか。
自分なりの対応策は持ってらっしゃるだろうな。
いやいや、プロこそそんなところに気を配る必要が出るのかもしれない。
つまるところ個人差?

ともかく。
稽古場が明るくなったくらいで、びっくりするほど最初は弾きにくかったと、
それだけのお話でした。