ピアノ・レッスン20201126・取捨選択(みじかい空色)

ピアノ・レッスンクラシック,ピアノ,ベートーヴェン,月光,音楽

一回の「稽古」でピアノを弾ける時間は2時間弱。
部屋を借りられる時間は2時間半ほどあるのだが、行き帰りのバスの都合で実質そのくらいになる。

その時間で、練習しているものは曲数にすると五曲。
ごく短いものを含んでいるが、少々詰め込んでいるかなとも思う。
今はクリスマス時期なので、一曲増えて六曲になる。

メインはベートーヴェンの「月光」だ。
第一楽章と第三楽章を弾いていて、それぞれ一曲と数えている。
時間の多くををその二曲、特に第三楽章に使っていて、
あとの曲に使う時間の割合は少なめだ。
五分少々しか弾かない曲もある(短いものだし)。

「月光」はとてもとても好きな曲だ。
ピアノリハビリ中の身には少々難物だが、
おそろしく手探りしながらたどたどしく弾き始めて、
この頃ようやく、「練習」らしくなってきた。
昔ピアノを習っていた頃にも弾いたことはない曲なので
最初は全く、探検もいいところだった。

もともとの好きに加えて最近は、
ファンをやっている「スギテツ」さんのプロモーションビデオをYou Tube上に発見し、
その中の「月光」モチーフの曲を重ね聴きしているためと思われるが、「月光」が頭から離れない。
あの曲を、まともに弾きたい。
出来たら表現として弾けるところにまで是非行きたい。
ガンガンに弾きたい。

稽古時間は全て「月光」に振り当てるべきかしらん。

そんなことを思うのには、多分今の自分の状態が関係している。
つい数日前から、そういう考え方をする人間、
「選ぶ」人間になってきているのだ。なぜか。
それまでは、というか多分今も、あれもこれも、と欲張って・・・
そして往々にしてどれもこれも、という有様になる人間だった(人間だ)。

ほんのすこしだけ、それに変化が訪れている、急に、突然。
欲しいものを取りに行く姿勢がいきなり現れてきたのだ。
なぜかはよくわからない。

自分の“今”やりたいこと、ほしいもの、がものすごくクリアに見える。
自分をまこうとしていた煙を払い、本当は何がほしかったのか、がよくわかる。
そしてそれらがハッキリ見えると、それを取りに行こうと動くのがラクになる。
ラクというより、自然に取りに行こうとできる。

ひとつ、欲しいと思ったもののために、数日前から
40分ほど(1時間じゃないところが、制約あるところ・笑)早起きするようにもなった。
特に努力もしていない。
したいと思っているので勝手に起きる。

まあいつまで続くかという問題もありますが(笑)。

この気持ちはまさに目からウロコだった。
数知れず目にしてきた
「成果を手にするためには自分の願いを明らかにすること」
という“常識”が、今頃やっと判ったのか、と思う。
判った気にはずっとなってたんですが。

求めよ、さらば与えられん。

今日は一曲を飛ばし、一曲にはごくごく短い時間を割り当て一曲は時間を減らし
「月光」の二曲に注力した。

残り一曲は、一度だけ弾くつもりだったが単に時間がなくなった(笑)。

わたしの気持ちなんてじきに変わる。
でも少なくとも今日は、そんなつもりで弾いてきた。

「月光」が欲しいから「月光」を取りに行く。

この姿勢が、願わくば大きく挫折しませんように、と思う。
他のことについても、是非。

そろそろ“成果”を手にしたいのだから。