平成7年(1995年)完成、福岡城址(舞鶴公園)内にある鴻臚館(こうろかん)跡展示館。
出来たの30年前なんだー。
もちろんそこにあることはずっと知っていましたが、このほどやっと初入館してみました。
規模はごく小さいし展示物もそう多くはないけど、最近福岡(地元)の歴史に目覚めたせいか
ものすごく楽しかった!
わくわくじーんと興奮しましたので、ちょっとだけ鴻臚館について書いてみます。
いずれもっとちゃんと調べてもっと長く書く。
あ、ちなみに今の展示館のすぐそばが、令和8年3月頃まで復元工事中です。
なにか規模の大きい展示館でもできるのかな?
鴻臚館ってなーに

鴻臚館は平安時代、平安京、難波、筑紫の三ヵ所に設置された外交施設である。その名は古代中国で外国との交渉を司る「鴻臚寺」に由来し、「鴻」は大きい、「臚」は伝えるという意味がある。
サイト「福岡市の文化財」https://bunkazai.city.fukuoka.lg.jp/cultural_properties/detail/61
鴻臚館は平安時代の「迎賓館」と表現されます。
唐や新羅から来た使節の接待所や宿泊地とされたり、逆に遣唐使や遣新羅使の出発拠点だったそうです。
9世紀後半以降は主に唐(五代・北宋)の商人が使用するようになり、博多商人の交易の場として機能していたといいます。
福岡(筑紫・博多)の鴻臚館の位置については諸説があったのですが、昭和62年12月、平和台球場改修工事に伴う発掘調査で鴻臚館の関連遺構が発見され、現在「鴻臚館跡」とされている場所がほぼ確定と言われています。
(でも調査中。)
そう!実はあの場所は、わたしにとっては
平和台球場がある場所
なのです、実は今も(ああ書いちゃった)。
大手門から入った坂道を、ゆっくり曲がりながら登るとそこには足繁く通った平和台球場。
父は坂の途中の出店でピーナツの袋を必ず買って・・・
閑話休題。
しかし球場を改修しようとしたら遺跡が出ちゃったよ、なんて面白いですね。
そう言えば以前「福岡は掘ると必ず何か出るから誰も掘りたがらない」と言った方がおられました。
(知り合いも家を建てようとしたらなんか出たから工事が遅れたと言ってましたっけ)
ライオンズが福岡を離れ、ホークスが来るにあたってダイエーの中内オーナーが百道浜に福岡ドーム(当時)を建てて福岡の野球場は海辺(今の)に移りました。
そしてもと平和台球場があった場所は鴻臚館跡として整備がされ、展示館が建てられたのです。
なんで30年も行かなかったかなー。
30年行かなかったくせになぜ今、という個人的な事情はあとにするとして、展示館に行ったのは11月のとある金曜日の午前9時ごろです。
朝早かったせいか、他に来ていたのはお一人だけでした。
建物の中央の遺構がメインの展示です。
それを囲む形で回廊があり、そこに出土品が展示され案内板がある形式です。
全体として小規模こじんまりと言えば言えますか。

もっとわかりやすい写真は鴻臚館のサイトへどうぞ。
想像・妄想、すれば胸アツ

展示物の中でまず楽しかったのはやっぱり鴻臚館の様子を再現したジオラマでした。
ジオラマは想像がしやすくていいですね。
以前はジオラマにほぼ興味がなかったのですが、大宰府政庁跡にある「大宰府展示館」で往時の大宰府の街のジオラマを見た途端ジオラマファンになりました。
昔の大宰府の繁栄ぶりや整備のさまが突然ダイレクトに伝わってきて、
ほとんどショック
を受けたんです。
そのおかげでジオラマの「見方」がわかったように思います。
大宰府展示館もわりと小規模な展示ですがなかなかいいですよ!
大宰府政庁跡(太宰府天満宮と違って行く人はあまり多くないかも)においでの際はぜひお立ち寄りください。
近くには、令和になった時一時ブームになった「坂本八幡宮」もありますよ。
自分語りが多くて申し訳ないのですが、30年もたってこの鴻臚館跡展示館を訪ねようと思ったのには、最近、日本史に対する興味範囲がいきなり広がったことも関係しています。
ちょっと前まで興味が「幕末・明治」に大きく偏っていたのですが、ここに来て突然いろんな時代に関心が向くようになりました。
関心持った目で展示物を見ると面白い面白い。
どれを見ても「当時」の街の様子や人々の様子がふわっと浮かび上がってきて軽い興奮状態になれます。
これは楽しい♪
(現在の)中国河北省、浙江省、湖南省などで作られた陶磁器や朝鮮半島の新羅、高麗産の陶器、イスラム系陶器やペルシャ系ガラス器などの発掘品の展示もありました。
なんか、貸出中のものもあった。
トイレの跡の分析の話も面白かったなあ(詳細は読者さんを選ぶので割愛します。気になる方は検索してみて!)。
個人的に、そんなことがわかるのか、すごい!と感心しきりでした。
実はわたし、
遺跡ってなんだろう
ってずっと思っていたんです。
なんで掘ると前の建物が出てくるんだ、新しいの作る時にきれいにしないのかと思ってたんですね。
でもそれは現代の感覚を引きずってたわけで
昔は、埋めて上に建てるのが当たり前だったですねえ。
そんなところも今後もっとちゃんと勉強しときたいと思っています。
あ、余談ですが鴻臚館展示館にはスタンプがありますので、スタンプ好きな方は紙のご用意を♪
舞鶴公園は本当に公園だった

見学のあとはしばし秋の舞鶴公園をほっつき歩きましたが、これまた今更の感想を持ちました。
舞鶴公園って公園だったんだ。
いや、そう言ってるやん。
花見の名所であることは知ってましたしもちろん何度も通ったことはあります。
ただなんとなく、ひたすら大濠公園への通り道として使っていたような・・・
でも歩いてみればなかなか見どころいっぱいだし、風情のある景色がたくさん!
秋の色に染まった木々の間をゆっくり歩けばプチ旅気分。
遠くに行かなくても、行動範囲内にこんないいところがあったとは。




福岡城址についてもお話することはたくさんあるのですが、長くなりますので今日はここまで。
秋のうちにまたたくさんうろつこう!


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